風の音(かぜのね)リコーダーアンサンブル

便利アイテム

コントラバス演奏用脚台

キュングコントラバスの演奏用脚台を作りました。

今までは、キュング純正品の脚台を使ってきました。
これはこれで、見た目も美しいし、とても安定していて良いのです。
でも、すぎやまの身長だと、ちょっと高く感じることも。
そこで、もう少し低い脚台を製作してみました。

①縦180ミリ、横250ミリ、厚さ18ミリの板の中央に、
高さ30ミリ、直径40ミリの円柱を立て、
その上に、
直径40ミリの半球を載せ、
木工ボンドで接着します。
ボンドが乾燥したら、天板の裏から65ミリの木工ビスで固定します。

②裏面がシールになっているフェルトを、
天板と棒の側面に貼ります。

③高さ150ミリ、直径30ミリの脚を4本、ネジで固定し、
ゴム製の滑り止めを履かせて、完成です。

今回製作した脚台は高さが175ミリほど。
純正品の脚台にくらべて約20ミリ低くしました。

わずか20ミリの差ですが、
五十肩に悩む身にとっては、
少しでも左腕を低い位置で構えられ、
かつ、
右手も無理なくキーに届く、
その絶妙な高さで楽器を構えられるようになりました。
横幅が増えた分、安定性も増したようです。

材料はすべてホームセンターで揃えられました。
ノコギリとプラスドライバーだけで簡単に作れるので、ご興味のある方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょう。
コントラバス演奏用脚台。ホームセンターで入手できる材料で簡単に作れます。
足部管底部の穴にフィットするよう、フェルト巻きの突起部を設けました。
足部管を載せたところ。純正品に比べて20ミリほど低くなります。

KORG メトロノーム KDM-3

KORG製電子メトロノーム、「KDM-3」です。
2024年に購入しました。

すぎやまは今まで、メトロノームといえばアナログの振り子式を使うことが多かったのですが、最近はこの電子式メトロノームを使うことも増えています。

理由は、
①はっきり聴こえるのに、疲れない
②操作が楽
③長時間使える

というところです。

①はっきり聴こえるのに、疲れない
このメトロノーム、音がはっきり聴き取れます。
それでいて、長時間聴き続けても、疲れません。
36㎜径のスピーカーを内蔵しており、かなりいい音がします。
生録した音をサンプラーで再生しているような雰囲気です。
ここまでいい音は、電子式では珍しいと思います。
これが一番の推しポイントです。
練習会場でも「それ、音いいね」とメンバーに言われます。

②操作が楽
スタート・ストップ、テンポ変更など、よく使うスイッチがみな物理式です。
だから、手の感触だけで操作できます。これは楽です。
スタート・ストップボタンは本体上部にあり、上から軽く押すだけ。
テンポ変更のジョグダイヤルは適度なクリック感があり、これで何段変えたかかが、見なくてもわかります。
しかも、例えば「60→63→66→」のように、振り子式メトロノームと同じ幅に設定できるので、アナログ世代にはとても使いやすいです(もちろん「60→61→62→」のようにも設定できます)。

③長時間使える
この手の電子式メトロノームにしては珍しく、単四電池4本で駆動するので、かなり長時間使えます。一般的な使い方で120時間くらいもつそうです。
振り子式のように、練習途中でゼンマイが切れることがありません。

①音がよくて、②操作が楽、という点で、アナログ振り子式に比肩する電子式だと思います。
加えて、電子式ならではの③長時間鳴らしっぱなしができるので、練習により没頭しやすくなりました。

以前このコーナーでご紹介した「ローランド JUSTY HK-100」や「TEチューナー」にも、かなり高性能なメトロノーム機能がついているので、今まではそれらを使い分けていました。
しかし、不便な点がなかったわけでもありません。
「JUSTY」は、操作性も音も良いのですが、大きくて重い。
「TEチューナー」は、持ち運びは楽だし音も良いのですが、いちいちアプリを立ち上げないと使えないし、画面を凝視しながら操作しなければならない。
その点、この「KORG KDM-3」は、この両者の隙間を埋めてくれる強力なアイテムと言えそうです。
KORGメトロノーム KDM-3。高さ11.5cmのコンパクトサイズです。
36㎜スピーカー内蔵。聴き取りやすく、かつ聴き疲れしない音がします。スタート・ストップボタンは上部にあります。
単四電池を4本使用。長時間使えます。それに低重心です。
そのほかの操作ボタンは側面にまとめられています。

タケヤマ バスリコーダー直吹きキャップ

タケヤマ製、バスリコーダー直吹きキャップです。
2024年に購入しました。

竹山バスは、本来クルークタイプの楽器なのですが、ヘッドキャップを外せば直吹きもできます。
直吹きは音の反応性が向上しますが、ウィンドウェイを奏者の口元に持ってくるよう頭部管を回転させるため、頭部管の窓が客席と反対方向を向いてしまいます。
結果、音量は小さくなり、音色も少しこもったような感じになりがちでした。
その悩みを解消すべく導入したのが、この直吹きキャップです。
これを使うことで、頭部管の窓を客席に向けたまま直吹きできるようになりました。

吹き込み口は、幅12mm、高さ4mmと、小さめ。
頭部管に装着すると、キャップの天井面とブロックとの間に約4mmの空間ができるようになっています。

この直吹きキャップを装着して実際に吹いた感触を、キャップなしの直吹きと比べてみた結果は、以下のようでした。

バックプレッシャーは強くなります。
音は大きくなります。
タンギングははっきりします。
音色はややハスキー気味になります。
低音は問題ないのですが、高音は高いファ以上は難しくなります(これはクルーク式にも言えますが)。すぎやまの所有する個体では、ファ以上の高音を明瞭に発音するためにはサミングをかなり開ける方向になるようです。

総じて、クルークタイプと直吹きタイプのちょうど中間くらいの吹き心地になります。

直吹きの利点をほぼキープしながら、音が大きく、周りの人に聴こえやすくなるので、特にアンサンブルでは有効なアイテムであるようです。
タケヤマバスといえば、軽くて操作性にも優れ、ストラップなしでも直吹きが余裕でこなせる稀有な楽器(サクラ材は特にそう)ですが、この直吹きキャップを使うことで、より一層扱いやすくなりました。
直吹き用キャップ。材質は、本体に合わせてサクラです。
頭部管の直径に合わせて内径を調整してもらっているので、ぴったり嵌ります。注文時に調整のために頭部管を竹山木管楽器製作所に送り、3週間ほどで納品されました。
幅12mm、高さ4mmと、小さめの吹き込み口です。キャップ内壁の天井面までまっすぐに穴が掘られているのがわかります。
吹き込み口を通った呼気は、ブロック天面のちょうど中央部分に当たるようになっています。長時間吹いていると、ブロック中央部が湿ってきます。

Marshall Bluetooth スピーカー MIDDLETON

2024年、Bluetoothスピーカーを新調しました。
ギターアンプメーカーで世界的に有名なMarshallの「MIDDLETON」(ミドルトン)です。

同社のBluetoothスピーカーでは、以前このコーナーでご紹介したEMBERTON(エンバートン)を愛用してきました。
手のひらサイズ、わずか700gでありながら、
高い音楽再現性と腰の強い音を持ち、しかも頑丈。
小規模アンサンブル練習のPA用として最適でした。

しかし、大人数での練習では、音量不足を感じることもありました。

そこで今回、愛機EMBERTONの兄貴分ともいうべき、MIDDLETONの導入に至りました。

見た目のかっこよさは折り紙付きです。ギターアンプ好きにはたまらない、このデザイン。
操作もEMBERTONとほぼ同じなので、説明書を読まなくても使えてしまいます(すぎやまは説明書熟読派ですが)。
大きさはEMBERTONの2〜3倍、1リットルのペットボトルくらいあり、重さは1800gと、かなりずっしりしています。

音は、腰が強くて、元気です。
前後左右に、フワッと広がっていきます。

EMBERTONは小さい筐体で一生懸命がんばっている感じでしたが、
MIDDLETONはパワーがある分、音に余裕が感じられます。
大音量で鳴らしても、うるさくないです。
トゥッティでも埋もれず、しっかりと聴き取れて、しかも心地よい音。

配線要らず、接続も簡単、うっかり蹴飛ばしても壊れない、
しかもバッテリーは長持ち、などの利点は相変わらずです。

さらに、外部入力端子を備えているので、Bluetooth接続ができない機器とでも、3.5mmステレオミニプラグでライン入力が可能です。これは現場では大変重宝します。

お値段は少々張りますが、それだけの価値はあります。
アンサンブルに、一台いかがでしょう。
Marshall Bluetooth スピーカー MIDDLETON
かなりずっしりしていますが、持ち運びに困るほどではありません。
背面には充電用端子に加え、外部入力端子もありますので、有線でもつなげます。いざというときに便利です。
EMBERTONと比べると、MIDDLETONの大きさがよくわかります。

年始オイリング大会

あけましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

すぎやま家の年末恒例行事のオイリング大会、今年はいろいろあって、年始にやることになりました。

木製リコーダーは定期的にメンテナンスを必要としますが、なかでもユーザーが比較的簡単にできるのがオイリングです。
楽器の内部に薄くオイルを塗布することによって、楽器を乾燥から守ります。
一般的には半年に一回程度やるのがよいといわれていますが、すぎやまは年一回です(汗)。


今年は、新たに強力なアイテムを導入しました。
その名は「霧吹き」。
これにオリーブオイルを入れて使ってみました。


掃除棒に巻いた布に、霧吹きでオイルを散布して、管の内部に塗布したのですが、これが非常に便利。

いつもだと、ついオイルをつけ過ぎてしまって液だれが起こったり、
乾燥までかなりの時間を要したりするのですが、
今回は、必要最低限量のオイルを効率よく塗布できました。
グレートバスやコントラバスなどの大型管には、管内部に直接オイルを吹きかけて、掃除棒で塗り伸ばす、ということも。


作業効率がアップしたおかげで、今回のオイリングは例年の半分ほどの時間で完了しました。

オイリングでお悩みの方、「霧吹き」、おすすめです。


なお、オイルは水に比べて粘性があるので、霧吹きを使っても水を入れた時のような綺麗な霧状にはなりません。どちらかというと、か細い水鉄砲に近い出方になります。それでも、掃除棒に適量オイルを染み込ませたいという用途には最適でした。

使用した霧吹きは一般的なプラスチック製のものです。オイルを長時間入れておくと変質のおそれもあるので、使った後は綺麗に洗浄しておくとよいと思います。

これだけの部品をオイリングしようとすると、それ相応の作業時間が必要です。
霧吹き。オイルを適量散布するのに重宝しました。
オイリング完了、乾燥の図。2、3日乾燥させて、余分なオイルを拭き取れば作業完了です。

NIKKOメトロノーム奏(そう)

日本が世界に誇るメトロノームメーカー、NIKKO製、
木製小型メトロノーム「奏(そう)」です。
2023年に購入しました。

まずは、矢羽根材を用いた独特なデザインが目をひきます。
写真で伝わるかどうかわかりませんが、
実物を見ると、その造りの精巧さには改めて驚かされます。

多機能さだけを求めれば
便利なメトロノームは巷に多く溢れている昨今ですが、
実際に使っていると、
電子メトロノームではどうしてもしっくりこないところがあって、
結局アナログの振り子式に戻ってきてしまいます。

音楽の重要な要素である「リズム」とは、
結局のところ、身体の奥深くから生じてくる鼓動に起因するものであって、
たとえ、それが厳密に測定すれば不正確な拍子であったとしても、
生き物の持つ本来的な「ゆらぎ」も含めた連綿さの中から
紡ぎ出される自然なビートなのではないか、
そんな感じがしています。

この、小さい筐体が懸命に刻み続けるビートを感じていると、
生命の健気さを感じてしまう、
なんて表現はあまりに感傷的でしょうか。

小型なので、テンポ表記の目盛りが細かすぎて、
ちょっと慣れが必要だとは思いますが、
打撃音に関しては、
このサイズのメトロノームにしては
かなりはっきりしていて聴き取りやすく、
かつ長時間聴き続けてもストレスの少ない音であると思います。

ゼンマイがエンドレス式なので、
巻きすぎることがなく、
その点でもストレスなく使えます。

小さくでキュートなデザインでありながら、
見た目以上のパフォーマンスを発揮してくれる
頼れる相棒、という印象です。
NIKKO製メトロノーム奏(そう)。ウィットナー標準サイズのメトロノームと比べると、そのキュートさが伝わるでしょうか。矢羽根細工のデザインから受ける以上の実力の持ち主です。職人技が光っています。

楽器運搬用巨大ハードケース

thinktankphoto(シンクタンクフォト)社製、
大容量ローリングケース「プロダクションマネージャー50」です。

シンクタンクフォト社はカメラバックなどの製品で有名です。
このケースも、本来は撮影用の大型照明機材をまとめて持ち運ぶための製品ですが、すぎやまはこれを、楽器運搬用のハードケースとして使っています。

楽器の数が増えてくると、それらをどうやって持ち運ぶかが悩みの種になります。

とくに大型楽器の場合、一つひとつを専用ハードケースに入れていたのでは、たとえ車で運搬したとしても、駐車場から練習会場まで、何往復もしなければなりません。

この問題を解決するため、すべての楽器をひとまとめにできるほど大容量で、かつ耐久性にすぐれ、可搬性にも富む、できればお値段の安い、そんなケースはないものかと、探し回りました。

当初は、比較的安価な某社のスーツケースを使っていたのですが、持ち手が重量に耐えきれず、破損してしまいました。

その反省をもとに様々な製品を検討した結果、決して安くはないものの、大容量かつ高耐久性、可搬性にも優れるということで、こちらのケースに辿り着きました。

大きさは写真の通りです。
大人の男性の肩くらいの高さがあります。

このケース、とにかく大容量です。
内寸で横125㎝×縦39.5㎝×深さ25㎝あります。
大小さまざまな楽器や、楽譜、メトロノーム、三脚などの各種備品をひとまとめにできます。

もともとが照明機材というデリケートなものを収納、運搬するために設計されただけあって、ケース本体の堅牢性、内部のクッション性、レイアウトの自由度、どれをとっても一級品です。

このケースにコントラバス〜ソプラノまでのリコーダー、各種備品などを詰め込むと総重量30kg(!)、かなりズッシリときます。しかし、ケース各面にガッチリ固定されている丈夫な持ち手と、堅牢な造りのおかげで、たわむこともなく、車への積み込みにもストレスを感じません。

駐車場から練習会場までの移動は、頑丈な大型キャスターで楽々です。しかもこのキャスター、滑らかで静粛性抜群です。狭い場所でもフレキシブルに取り回せます。

2018年にこのケースを導入して以来、相当ハードに使ってきましたが、ヘタレた印象は全くありません。耐久性は極めて高いと思います。

現在は、このケースの内寸にあわせて断熱シートを裁断し、装着することによって、簡易クーラーボックス化をはかり、断熱性も向上させています。
thinktankphoto製、プロダクションマネージャー50。大型楽器を複数運搬する人の強い味方です。本来の用途とは少々異なりますが……。
コントラバスからソプラノまでを専用ケースに入れるとこうなります。これだけの荷物を持ち運ぶのは大変です。
布製ケースに入れ替えるとコンパクトになります。
ご覧の通りひとまとめに。断熱シートも敷いてあるので楽器を過度な温度変化からも守れます。

自作リコーダーケース

大型楽器用のリコーダーケースを自作してみました。

材料は、ホームセンターで売っている「多目的マット」です。
分厚い布製で、中にクッションが入っています。
大きさは各種あります。
値段は、180㎝×90㎝のもので2000円以内です。
本来は、引越し作業などで家具の緩衝材として使用するものですが、このマットのクッション性と耐久性、経済性を活かして、グレートバスとコントラバス用のケースを作りました。

作り方は至って簡単。
楽器の大きさに適したマットを適当なサイズに折りたたんで縫い合わせ、ポケットにするだけです。
分厚い布なので、手縫いで仕上げなくてはならないところが少々面倒ですが、とにかく縫い合わせてしまえばよいので、針と糸と根気だけで完成します。
縫い目がややヨレているのはご愛嬌です。

グレートバス用には、余裕をもって5ポケットのものを作りました。
コントラバス用は、3分割する本体を一本ずつ収める独立タイプにしてみました。
それぞれ楽器がすっぽり収まりますし、専用ケースに入れるよりもかなりコンパクトになります。

そもそも、なぜこのようなケースを自作するに至ったかというと、大型楽器を複数持ち運ぶようになったからです。
コントラバスやグレートバスともなると、それはそれは頑丈そうな専用のハードケースが付属してきます。
この専用ケース、たしかに耐久性は抜群なのですが、それだけにやっぱり大きくて重たいのです。

すぎやまは練習会場まで車で通っています。
車ですから、複数のケースをトランクに積み込んで運ぶことはできます。
でも、いざ会場に到着して、駐車場から練習場所まで、大きなケースをたくさん抱えて何度も往復するのが大変です。
できれば一度で運びたい、そのためにも、大型楽器を大きなケースにひとまとめにできればと考えて、大型楽器運搬用の巨大ハードケースを導入しました。
そのハードケースの中に収納するためのインナーケースとして作ったのが、これらのケースです。

もともとが家具運搬用の緩衝マットですから、クッション性は抜群ですし、通気性もあって、湿気がこもることもありません。
それに布製ですから、楽器を入れた状態でもかなりフレキシブルに形が変えられ、その日に必要な楽器の種類に合わせてハードケース内でのレイアウトが自由自在です。
なにより軽い。
作ってよかったと思います。
グレートバス用ケース。5ポケットです。180㎝×90㎝のマット1枚で作りました。
折り畳めばコンパクトに。
コントラバス用ケースは、3本独立しています。パーツが大きいので、バラタイプのほうがレイアウト自由度が増します。
ところどころ隙間が空けてあるのは通気用です。

LiLa工房リコーダーケース

ふつう、楽器を購入すると専用ケースがついてきます。
専用ケースだけあって、頑丈ですし、楽器の保護という面では優秀です。
が、その反面、ちょっと大きいなと思うこともあります。

わたしたちは曲によってパートを交代するので、練習会場にはいつも複数の楽器を持っていくのですが、一本ずつ、頑丈なケースに入れていると、意外にかさばります。
特に、テナーやバスを持ち運ぶとなると、ケースだけでも重たいので大変です。

そんなとき、このLiLa工房のリコーダーケースが便利です。

LiLa工房は、大阪府茨木市にある楽器ケース工房です。
オリジナルの布製ケースを多数販売しています。
各地のリコーダーフェアで出店しているので、ご存じの方も多いのでは。

クッション性に優れたケースで、大事な楽器を安心して収納することができます。
最大の特徴は、楽器を収納した状態で、ケース本体をくるくる巻けること。
とてもコンパクトになり、かつ軽いので、複数楽器を持ち運ぶときに重宝します。
しかも、布製で通気性があるので、練習後の楽器に残った湿気がケース内に閉じ込められることもありません。

LiLa工房のケースは、一つひとつが丁寧に手作りされています。
同じものは二つとありません。
写真では伝わりづらいかもしれませんが、実物を手に取ると、生地も柄もとても美しいです。
いろんなバリエーションがあるので、見ているだけでも楽しくなります。

さらにこのケース、取り出して組み立てた楽器の座布団にもなるのです。
よく考えられていますね。

特注品をオーダーすることも可能です。
すぎやまは、バス用・テナー用のケースを作っていただき、ずっと愛用しています。

みなさまもおひとつ、いかがですか。
LiLa工房リコーダーケース。美しい布製ケースです。
大事な楽器を安心して収納できます。出し入れも楽ちんです。このケースは、竹山テナー用にサイズを測って作っていただきました。
巻くと、とてもコンパクトに。布製だから軽く、通気性もあります。複数楽器を持ち運んでも、これなら重くないです。
楽器の座布団にもなるところが、意外と便利です。このバスケースもオーダー品。

バスリコーダー用エンドピン(庵月工房)

バスリコーダー用のエンドピンです。
2015年に購入しました。

バスリコーダーは、ストラップを使って首から吊り下げる方式が一般的ですが、長時間使用していると首や肩が痛くなったり、楽器の重量バランスによっては安定性がいまひとつだったりします。

もしもエンドピンを取り付けられれば、これらの問題は解決するのでしょうが、機種によっては、そのために足部管にネジ穴などを追加加工しなくてはならないことも。
楽器に傷をつけるのが忍びなくて、二の足を踏んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなときには、この庵月(あんげつ)工房のエンドピン、いかがでしょう。

庵月工房は、埼玉県にある、クラシック家具などの注文制作をされている工房です。
ここが、バスリコーダー用のエンドピンを制作してくださっています。

このエンドピン、
足部管を傷つける心配が一切なく、
安定性は抜群で、
しかも、装着時のデザイン性が高いのです。

それもそのはず、このエンドピンは、
装着部の形状が各リコーダーのメーカー・機種ごとの専用設計品。
楽器の色にあわせてエンドピンの色も選べるようになっています。

現在、20種類ほどのバリエーションがあるようですが、
実際に各楽器の足部管を型取りして制作されているので、
形も色も自分の楽器にぴったりのものを作ってもらえます。

装着すると、まるで楽器の一部であるかのような一体感があります。
接地して支えられるので、重い楽器を「持つ」必要がなくなり、姿勢が楽になります。
ストラップから首が解放されると、指も動きやすくなるようです。
肩凝りもなくなります。
演奏により集中できそうですね。

エンドピンのロッドは座奏用と立奏用の2本がセットになっています。
どちらも長さが無段階に調節でき、ネジ式でしっかり固定できます。
どんな体格の方にも使いやすいでしょう。

注文制作ですので、発注から納品までには時間を要しますが、待つだけの価値は十分にあると思います。

詳しくは、庵月工房のHPをどうぞ。
庵月工房 バスリコーダー用エンドピン
庵月工房バスリコーダー用エンドピン。クラシック家具を手がけている工房だけあって、デザインが素敵です。
3本のアームで足部管ベルを掴む構造です。アーム開閉はネジ式で簡単。楽器に触れる部分は丁寧にフェルト加工してあり、傷の心配がありません。
アームの形状は、装着する楽器の足部管を型取りして専用設計されたものなので、安定性は抜群です。楽器の色に合わせて染色も選べます。
キュングスペリオのバスリコーダーに装着したところです。知らない人が見たら、どこからが外付けのエンドピンなのか見分けがつかないのでは。

オイリング用品

木製リコーダーは定期的にメンテナンスを必要とします。
その代表的なものがオイリング。
楽器の内部に、オイルを薄く塗る作業です。
これにより、楽器を乾燥から守ります。

半年に一回程度行うのが理想的ですが、すぎやまは年一回、年末の恒例行事として所有楽器すべてにオイリングを行うようにしています。

写真は、その道具です。

大小のブラシは、実はモーレンハウエル製品の付属品です。
ブラシの毛が柔らかく、軸も適度にしなやかで、楽器内部のクリーニングやオイリングに重宝しています。
特に大きなブラシは、バス以上の大型楽器の作業に威力を発揮します。

絵筆は100円均一で購入したものです。
指穴やキー付近、ラビュームなどの細かい箇所の作業に使います。

使用しているオイルは、スーパーで購入できる一般的な食用オリーブオイルです。
台所にあるものをこのときだけ拝借してきます。
ほかに、アーモンドオイルなどもよく使われています。

オイリングの注意点は、頭部管のブロックには決してオイルをつけないことです。
それさえ守れば、作業そのものはそんなに難しくありません。

管内部にうすくオイルを塗って、指穴やキー付近の細かい箇所の液だれを丁寧に拭き取り、乾燥させるだけです。
一晩経ってから、さらに余分なオイルを拭き取り、完全に乾燥させます。
そのまま二、三日すれば作業完了です。

オイリングした楽器は、音に潤いが戻ってきます。
一年間活躍してくれた楽器に感謝の気持ちをこめて、メンテナンスしています。
来年もよい音でよい演奏ができますように。
モーレンハウエル製品に付属のブラシ。内部のクリーニングやオイリングに便利。
楽器のオイリング大会は、すぎやま家の年末の恒例行事です。

ホットカーペット

冬場の結露をどう防ぐかは、悩ましい問題です。
寒い日に、冷たい楽器をいきなり吹き始めると、呼気と楽器との温度差によって、ウィンドウェイ内に結露が生じます。これが音に悪影響を及ぼすのです。
この対策としては、吹奏前に脇の下などで楽器を十分に温めておくのが一般的ですが、頻繁に楽器の持ち替えがあったり、大型楽器を担当したりすると、体温で楽器を温めるのが難しくなります。
そんなときに便利なのが、ホットカーペットです。

①床に断熱シートを敷き、
②その上にホットカーペットを敷いて、
③さらにその上に多目的マットを敷いて出来上がりです。

これにより、結露に悩む場面が激減しました。
2畳の広さがあるので、アンサンブル全員で使えます。大型楽器もOKです。
楽器が冷えすぎないことで、ピッチも合わせやすくなりました。

ホットカーペットと楽器の間に厚手のマットを介在させているのは、それによって熱の伝わり方を穏やかにし、かつ温めムラを防ぐためです。

なぜそんなことをするのかというと、温めすぎても良くないからです。

楽器を温めすぎると、ピッチが異常に高くなったり、音の輪郭がぼやけたりしてしまいます。
また、楽器を変形させてしまう恐れもあります。
したがって、ホットカーペットでの保温は、あくまで楽器が冷たくならない程度にとどめておくのがよいでしょう。
吹奏直前にはやはり体温で楽器を温めるほうが、良い音になります。
一回のコンサートに使う楽器が多くなると、人肌での保温だけでは間に合わなくなります。
アンサンブル全員の楽器を一度に保温できます。でも、温め過ぎは禁物。あくまで、冷たくならない程度にほんのりと、がコツです。

大型リコーダースタンドその2

グレートバスリコーダーの新調にともない、大型リコーダースタンドを追加製作しました。
今回は、すべての材料を100円均一で揃えたことで、材料代はわずか770円。
楽器を支える支柱を「すりこぎ棒」で代用したおかげで、大幅なコストダウンを実現できました。
加えて、クルーク用に以前は丸い「お箸」を使っていた部分を、少し直径の小さな「竹ひご」で代用したことで、パンチングボードの穴をドリルで大きくする手間も省きました。

100円均一ショップで、
「パンチングボード」
(A4サイズの板に穴が空いているもの)を3枚と、
「すりこぎ棒」を3本と、
「竹ひご」を購入。

パンチングボード3枚を、木工ボンドで貼り合わせます。
穴の位置がズレないように。

すりこぎ棒を、楽器の長さに合わせて切ります。
足部管用のものだけ、直径3センチ以下になるラインで切断します。
残りの2本は、そのまま使います。

すりこぎ棒を、パンチングボードに立てて、木工ボンドで接着します。
ボードの穴を塞ぐように棒を立てると、後で固定が楽です。

ボンドが乾いたら、
ボードの裏から木ネジで固定します。
ボードに空いている穴からネジを入れるだけなので、簡単です。

クルーク部品用に竹ひごを刺して、
竹串で隙間を作って、
木工ボンドで接着します。

完成!

モーレンハウエルのデンナーのグレートバスが、ジャストフィットです。

モーレンハウエルのグレートバスに付属している純正ケースには、本体を直立固定できる差込穴があらかじめ設定されています。
これは他社製品には見られない、便利な仕組みで、楽器持ち替えの多い練習会場などでは大変重宝するものです。
が、床占有面積が広くなる上に、組み立てた形でしか直立固定できないので、自宅での普段使いには厳しいという難点もありました。
今回製作したスタンドでは、この点を解消すべく、床占有面積をおよそ4分の1に縮小するとともに、各パーツごとに分解した形で立てかけられるようにしたことで、乾燥時間の大幅な短縮を実現しています。
もちろん、楽器を組み上げた状態での直立固定も可能です。
材料費も製作期間も削減しつつ、より使いやすいスタンドを作れました。
モーレンハウエルのデンナーのグレートバスが、ジャストフィットです。

ニッコージャンボメトロノーム

アンサンブル練習にメトロノームは欠かせません。
しかし、いくら多機能になったとはいえ、電子メトロノーム音を長時間聴くのは辛い。

というわけで、やはり振り子式に回帰してきます。

個人練習では、標準サイズのウィットナー製メトロノームを愛用してきました。

しかし、大人数での合奏時には音量が足りません。

そこで、この日工製ジャンボメトロノームを導入してみました。

いまでは国内で唯一、メトロノーム機構をすべて自社製造している日工。

使ってみて、あらためてその職人のこだわりを随所に感じました。



まずテンポ。

これはもう、折り紙付きです。

たしかに電子音のほうが、いくらでも細かく複雑なテンポを再現できるようにはなりました。

それでも、こちらの振り子式のほうが、結局テンポの肝をしっかり伝えてくれるように思えます。


つぎに音の遠達性。

電子音をスピーカーで増幅したのとはまったく違う音です。

遠くからでも、はっきり聴き取れます。

大人数の合奏でも、音が埋もれません。


そして何よりも、その音色。

練習中、長時間聴き続けるメトロノーム音です。

それだけに、聴き疲れないものを求めたくなるのですが、
この打撃音はまさに、アコースティックな打楽器のそれです。
まるで、熟練の打楽器奏者が、寡黙に付き合ってくれているような、
正確無比なテンポでありながら、どこか血の通った音。
安心して、いつまでも聴き続けられる音です。

これは、電子音では真似できないものだと思います。

安価な電子メトロノームがたくさん販売されている中で、
このゼンマイ式メトロノームは、たしかに高価です。
それでも、アンサンブル練習に導入して、損はないと思います。

テンポ60なら、ゼンマイ半回転巻きで、およそ3分間=180打音、持続します。
こういうことを把握しておくと、毎日のロングトーン練習で、「今日は基礎練15分だから、半回転巻き5回」などと区切るのに便利です。

右の標準サイズのウィットナーと比べると、そのジャンボさがよくわかります。

大型リコーダースタンド

自作リコーダースタンドがうまくいったので、
大型楽器用も作ってみました。

100円均一ショップで、
「パンチングボード」
(A4サイズの板に穴が空いているもの)を3枚と、
ホームセンターで
適当な長さの「丸い棒」
(直径2センチのと3センチの)を購入。

パンチングボード3枚を、木工ボンドで貼り合わせます。
穴の位置がズレないように。

丸い棒を、楽器の長さに合わせて切ります。
直径2センチの棒は、グレートバス用に。
直径3センチの棒は、コントラバス用に。

丸い棒を、パンチングボードに立てて、木工ボンドで接着します。
ボードの穴を塞ぐように棒を立てると、後で固定が楽です。

ボンドが乾いたら、
ボードの裏から木ネジで固定します。
ボードに空いている穴からネジを入れるだけなので、簡単です。

クルーク部品用にお箸を刺して、
竹串で隙間を作って、
木工ボンドで接着します。

完成!

グレートバスやコントラバスを立てかけられるようになって、
楽器の収納スペースがとてもコンパクトになりました。
部屋が広くなって、家族にも好評です。

取り出しやすく、片付けやすい。
練習する気にもなりやすい。
楽器のコンディションもよくなったようです。

作った甲斐がありました。
左がグレートバス用、右がコントラバス用です。ホームセンターの丸い棒が高かったので、材料費は2台分で3000円くらい。でも、あとで考えたら、丸い棒のかわりに、100円均一ショップで「すりこぎ棒」を買っていれば、もっと安く済んだかも。
大型楽器もコンパクトに収納できて○。練習もしやすくなって◎。
ふだん使う楽器をすべて出しっぱなしにしても、床の占有面積は以前の4分の1。うっかり楽器を踏みそうになることもなくなりました。

リコーダースタンド

練習した後のリコーダーを、すぐにケースにしまうのは禁物です。
呼気に含まれていた水分が楽器に残っているので、
そのまま密閉してしまうと、
カビの原因になってしまいます。

そんなとき役立つのがリコーダースタンドです。
楽器が乾燥するまで、立てかけておくことができます。

当初は既製品だけを使っていたのですが、
所有する楽器を全部立てかけるには
とても数が足りません(お財布がもちません)。

そこで、
手近な材料で自作してみました。

100円均一ショップで、
「パンチングボード」
(A4サイズの板に等間隔で穴が空いているもの)を3枚と、
「お箸(丸いもの)」と、
「竹串」を購入。

パンチングボード3枚を木工ボンドで貼り合わせます。
穴の位置がズレないように。

立てかける楽器の長さに合わせて、
お箸を短く切っておきます。

パンチングボードの穴にお箸を刺します。
穴がきついときは、ドリルで少し広げます。
板を3枚重ねると、穴が深くなって、刺したお箸が傾きません。

お箸の根元に竹串を添えて、木工ボンドで接着します。
楽器を立てかけた時に、隙間ができて乾燥させやすくなります。

完成!

これで、たくさんの楽器を一度に立てかけられるようになりました。

リコーダースタンドを使うようになって
良かった点は、

①楽器がカビなくなった

②部屋が片付いた

③楽器を手に取る機会が増えた

ということです。

以前は、使い終わった楽器は
床に寝かせて乾燥させていたのですが、
横向きだと乾燥するまでに時間がかかるようで、
カビを生やしてしまったことがありました。

それに、たくさんの楽器を床に寝かせていると、
広い面積が要ります。
うっかり楽器を踏みそうになったことも。

スタンドに立てかけるようになってから、
床の占有面積が4分の1くらいですむようになりました。
乾燥するまでの時間も短くなったようです。

以前は、乾燥させた楽器はケースにしまっていたのですが、
今は大量に立てかけられるようになったので、
基本、楽器は出しっぱなしです。

楽器が常に視界に入りますし、
いちいちケースを開ける手間が省けるので、
「ちょっと吹いてみようか」という機会が増えました。
自然と、練習時間も伸びてきたようです。

これが一番良かったことかもしれません。
タケヤマ製リコーダースタンド。安定性抜群でありながら、分解もできて持ち運びに便利。デザインも美しい。さすがプロの仕事。お財布に余裕があれば、これを複数台揃えたいところですが……。
お財布に余裕がないので自作しました。材料費は600円くらい。パンチングボードは最初から穴が空いているので加工が楽です。MDFなので木工ボンドで接着できます。
竹串で台から少し隙間を作って、乾燥させやすくしました。
楽器が常に視界に入っていると、ちょっとした隙間時間でも練習しようという気になります。環境の影響力って大きいです。

ギースベルト「アルト・リコーダー教本」

フランツ・J・ギースベルト
「アルト・リコーダー教本」
(花岡和生監修、日本ショット)。

リコーダーを学ぶ人なら必ず一度は開く本です。

最大の特徴は、
最初の曲からずっと、
先生とデュエットで練習できること。
おかげで、最初からハモリの美しさを味わいつつ
レッスンしていくことができます。

もうひとつ、巻末付録の、
「指と舌の動きをよくするための77の毎日の練習曲」と、
「18世紀の作曲家による15の独奏曲」。
これが指や舌の練習に大変役に立ちます。

でもこれは、アルトリコーダー用。

他の楽器でも練習したかったので、
ぜんぶ楽譜作成ソフトに書き写して、

ヘ音記号にして「バス・コントラバス用」に、
ト音記号でシャープ1個足して「ソプラノ・テナー用」に、
ヘ音記号でシャープ1個足して「グレートバス用」に、

それぞれ変換したものを作りました。

これで、どの楽器でも練習できるようになりました。

アルト用の練習曲をコントラバスで吹く、となると
さすがに至難の業ですが、
たとえゆっくりでも、やってみるとかなりいい練習になります。
77の練習曲を通すだけでも40〜50分。

そうやってコントラバスを終えてからだと、
グレートバスのまぁ軽いこと。

調子に乗ってやっていると、
3周目くらいから指がつってきますが。
ギースベルト「アルト・リコーダー教本」。通称「黄色い本」。ずっと使っていたら日焼けして譜面台の跡が。
ヘ音記号にして「バス・コントラバス用」に。
ト音記号でシャープ1個足して「ソプラノ・テナー用」に。
ヘ音記号でシャープ1個足して「グレートバス用」に。

小型録音機

ローランド「R-07」。
手のひらサイズですが、
CD音質を凌ぐ高性能録音機です。

わたしたちはこれで、たまに練習の成果を録音しています。

反省のために、です。

プレイバックを聴かされるのは、
どんなダメ出しよりも効きます。

自分ではうまくいった、と思っていた演奏でも、
録音した音を聴いてみると、それはまぁひどいこと。
音程もリズムもガタガタだったことを、
これでもかというほど知らされます。

「これはマズイ」と焦ります。

その危機感が、
さらなる練習へのモチベーションにつながるのです。

同じ曲をずっと練習していると、
自分では上達しているのかどうか、
わからなくなってくるのですよね。
そんなとき、録音すれば一聴瞭然。
「改善の余地しかない」ということが、骨身に沁みます。

これ、恐ろしいけれど、やめられません。
だって、やっぱりうまくなりたいですから。

以前は
大きなコンデンサーマイクや
マルチトラックレコーダーを使っていたので
設置や配線だけでも大変でしたが、
最近は小型で便利な機器がどんどん出てきました。

このR-07も配線要らず、
ポンと置いて、録音ボタンを押すだけ。
Bluetoothで繋がるので、
客席に置いておけば
ステージ上からでもスマートフォンで操作できます。

いい時代になりましたね。
ローランドR-07。わたしたちの慢心を打ち砕く、冷徹な鏡。
手のひらサイズ。単三電池2本で長時間使えます。
高性能コンデンサーマイクを搭載し、ハイレゾ録音も可能です。高級マイクを下手にセッティングするよりも、これのポン置きのほうが音場が良かったりします。

Bluetoothスピーカー

Marshallの小型Bluetoothスピーカー、EMBERTON。
手のひらサイズ、わずか700gの筐体です。

練習会場で、
メトロノームやチューニング基準音、
参考音源を鳴らすのに使っています。

前からも後ろからも音が出るので、
会場の真ん中に置けば、周り全員が同じ音量で聴けます。


小さな筐体に似合わず腰の強い音が出るので、
楽器の音に埋もれず、聴き取りやすいです。


軽くてコンパクトで配線要らず、接続も簡単、
うっかり蹴飛ばしても壊れない、
しかもバッテリーは長持ち。


小規模アンサンブル練習のPA用として最適だと思います。
MarshallのEMBERTON。小型軽量ながら、楽器の音に埋もれない腰の強い音が出せます。合奏練習時に重宝します。

楽譜作成ソフトFinale

Finale(フィナーレ)。
楽譜を書くためのソフトです。パソコンで使います。

ワープロ感覚で楽譜を書くことができて、とても便利。
仕上がりも綺麗です。

書いた楽譜は、
印刷したり、
PDFにして誰かに送ったりできます。

いちばん便利なのは、
書いた楽譜の「音を鳴らせる」という点。

自分のパートだけ音を消して、
プレイバック音源と一緒に楽器で演奏すれば、
カラオケ練習がお手軽に。

テンポも自由に変えられるので、
苦手なフレーズだけをゆっくりと、
「他のパートと一緒に」練習することができます。
しかも、
同じところを何度繰り返そうが、パソコンは嫌な顔をしません。

生身の人間相手だと、こうはいきませんよね……。

何回もカラオケ練習をしているうちに、
他のパートの音も覚えてしまうので、
合奏したとき、とても合わせやすくなります。
フレーズの途中からでも入りやすく、
難しい箇所でも落ちにくくなります。

わたしたちは月に一回しか合奏練習できないので、
ふだんの個人練習で
いかにモチベーションを保つかが課題なのですが、
このカラオケ練習法はとても役に立っています。

もちろんパソコン相手なので、
曲の細かいニュアンスまでは練習できませんが、
それでもメンバー全員が
曲の通しイメージを持った状態で合奏練習日を迎えられると、
貴重な練習時間が有効に使えます。

YouTube動画はこちら↓
Finaleで簡単! カラオケ音源作り(1/4 下準備)
Finaleで簡単! カラオケ音源作り(2/4 音符を書こう)
Finaleで簡単! カラオケ音源作り(3/4 記号を書こう)
Finaleで簡単! カラオケ音源作り(4/4 音を鳴らしてみよう)
フィナーレの画面。おおきなディスプレイなら、そのまま楽譜がわりにして演奏もできます。

TEチューナー

正式名は「TonalEnergy Tuner & Metronome」。

スマートフォン・タブレットで使える、
わずか500円たらずの有料アプリですが、
数千円クラスのチューナーをも凌ぐ多機能・高性能ぶりです。

もちろん純正律にも対応しています。

このアプリ、
管楽器や弦楽器、声楽をメインに設計されているようです。

適切な音程を長く持続できると
笑顔の表示が出たり、星が飛んだりして、
楽しみながら練習できるように工夫されています。

個人練習でのおすすめは、
外部音取り込み機能つきイヤフォンとの併用です。

TEチューナーからの純正基準音をイヤフォンで聴きながら、
1度、8度、5度、3度……とロングトーンで吹いていきます。

イヤフォンからは基準音と楽器の音との両方が聴こえますが、
外には楽器の音しか出ていないので、
チューナーはそれに正確に反応してくれます。

これで、どれくらいうなると何Hzずれるのか、
聴覚的にも、視覚的にも、きちんと把握できるようになります。

根音をいろいろ変えながら、
和音をはめる練習をしていくと、
相手が出した音にすばやくハモれるようになります。

メトロノームも出せるので、
拍をだんだんゆっくりしながら
ロングトーンを吹いていけば、
ピッチも安定し、下腹の支えもできていきます。

個人練習するときは、
まずコントラバスからはじめ、
つぎにグレートバス、
つぎにバス、
つぎにテナー……と、
だんだん楽器を小さくしながら、同じ練習を繰り返します。

大きな楽器を吹いたあとで小さな楽器を吹くと
ピッチを安定させやすいです。
TEチューナーをiPadで表示させるとこんな感じ。音があっているかどうか、見やすいし、聴きやすいです。
AirPods Pro。聴き疲れしない音が気に入っています。外部音取り込み機能が便利です。大音量が出せないときの練習にも重宝します。

ハーモニー&リズム練習用キーボード

ローランドJUSTY(ジャスティ) HK-100。
基礎練習の強い味方です。

このキーボード、なんと純正律が出せます。
すべての根音からの純正和音を瞬時に生成でき、
長調も短調も7thも、ワンタッチ。

同様の機能を備えた機種では、
ヤマハのハーモニーディレクターが有名ですが、
このローランドジャスティはほぼ半額。

それでいて、
Bluetoothで遠隔操作はできるわ
リズムパターンも調整できるわ
楽器の音に埋もれない大きな音が出せるわと、
必要にして十分な機能が充実しています。

うなりが聴き取りやすい音色が複数プリセットされていますし、
高音域なら差音もよく聴こえます。

特筆すべきは、その音量です。
とにかく大きい。

とくにバス以下の音域では、
うなりは単に音として耳に聴こえるだけではなく、
振動として身体でも感じられるようになります。
たとえば、
このキーボードに根音を鳴らせておいて、
バスリコーダーで5音をはめてみると、
身体全体が心地よい振動に包み込まれます。
ただの音程練習が、至福の時に。

楽しければ、自ずと練習時間も増えます。
上手くなれそうな気がしますよね。

大音量が出せる住環境が大前提ですけれど……。

あと、単三電池6本でかなり長時間使えるところも魅力です。
ローランドJUSTY(ジャスティ)HK-100。楽しみながら耳が鍛えられます。
日本語表記がうれしいです。純正律もワンタッチ。「サイン波」「クラリネット」あたりの音色が、うなりが聴きやすいです。

メトロノーム

毎日の基礎練習に欠かせないメトロノーム。
いろんな便利機能をそなえた電子メトロノームもいいけれど、
落ち着いて練習したい時の相棒は、やはり振り子式です。
音だけでなく、目で見てテンポが確認できるというのが大きなメリット。
また、
機能がシンプルであるがゆえに
演奏者のほうがテンポに対して能動的になれる、というのも隠れたメリットだと感じています。

速いパッセージを練習するときは、
楽譜指定の半分以下のテンポから。
ゆっくり確実に、ミスなく吹けるようになったら、
「一目盛りだけ」速めます。

コツは「一目盛りだけ」です。

欲張って二目盛り速めるのは、失敗のもと。
急にスピードアップすると、ミスが増えます。
繰り返すうちに、身体が「間違った動き」を覚えてしまいます。
これでは、ミスの練習をしているようなものです。

それよりも、
ミスなく吹ける状態のまま、
「一目盛りずつ」スピードに慣れていくほうが、
結局、早く上達します。

そんなわけで、メトロノームとは長時間つきあうことになります。
聴き疲れない、自然な音がいいですよね。

このタイプは、いちいちゼンマイを巻かねばならないのが面倒といえば面倒ですが、
ゼンマイが切れたら休憩、という練習法も。

ゼンマイ式のメトロノームも、
楽器と同じく、一台ずつ音が違います。
ネットでも買えますが、
専門店で実際に音を聴いて選ぶのがおすすめです。
ウイットナーSystem Malzel 811M。いろいろ聴き比べて、いちばん落ち着いた音だったので、これにしました。
速めるときは「一目盛りずつ」。焦らず、ゆっくり、着実に。

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