コントラバスのヘッドキャップを改造してみた
この楽器は、息を吹き込んでから音が出るまでに時間がかかります。
原因の一つは、頭部管ヘッドキャップが大きいこと。
吹き込み管からヘッドキャップ内に流入した呼気は、約150mlもあるこの空間でワンクッションおいてからウィンドウェイに流れ込むため、発音が遅れるのです。
これを、モーレンハウエルのデンナーのグレートバスのようなヘッドキャップ構造(詳細はこちら)にすれば、反応速度を上げられるのでは……?
というわけで、ヘッドキャップ内部に「詰め物」をしてみました。
厚さ30ミリの硬質発泡ウレタンを円柱状に加工し、気道にあたる部分を削り落とします。
中央で2分割したパーツとして作成し、加工・微調整をしやすくしました。
ウレタンは弾力性があるので、実寸よりも少し大きめに作っておいて、ギュッと押し込むように詰めれば、接着剤を使わずともヘッドキャップ内にしっかり固定できます。
これにより、ヘッドキャップの内容積を約4分の1にまで減らせました。
結果は良好でした。
発音までのタイムラグが明らかに減り、
音量もアップしました。
音の傾向としては、直吹きタイプに近づいた感じです。
反面、結露による音への影響が出やすくなりました。
ヘッドキャップ内容積を減らした分、水分の逃げ場も減るので、これは当然の結果でもあります。
詰め物のウレタンも少しは水分を吸収しているようではあるのですが、やはりヘッドキャップの保温は必須です。
それから、詰め物をしたせいで、練習後のヘッドキャップの乾燥に時間がかかるようになりました。
これについては毎回ウレタンを取り外せば早く乾燥するのでしょうが、頻繁な取り外しにパーツが耐えられるのかどうか、ちょっと自信がないので、現在のところ詰めっぱなしにしてあります。
しばらく使ってみて、また改良していこうと思います。